ビジネスを効率化・仕組化・自動化する専門家の佐藤裕介です。
ビジネスを続けるための一番の原動力とは何でしょうか?
表面的には
- 商品が売れること
- 収入を得ること
- お金の不安を取り除けること
つまり、いずれにしてもお金に関することが重要ですし、また、お金を得ることが出来ない場合は、ビジネスそのものを続けることは出来ませんよね?
ですから、お金を頂くということは、非常に大切なんです。
でも、本当に大切なことは、あなたのことを待っている理想の顧客と出会うこと。
あなたがビジネスを通して、心から提供したい商品を心から届けたい顧客へ届けられること。
ここに気付いた瞬間に、ある感情が芽生えます。
それが、人が人として、自分は大切な存在なんだなと心から思える、自己重要感という大切な感情を感じる時です。
そして、この自己重要感を感じる一番の瞬間は、有料の商品を買って頂いて、商品から得られる価値と、あなた自身から得られる価値を感じられる瞬間に湧きおこります。
この瞬間「自分はこのためにこの世に生まれてきたんだな」ということがすっと腑に落ちてきます。
そしてまた「ビジネスをこれからもやっていこう」と思える一番の原動力になってきます。
わたし自身も、サラリーマン時代に「誰に必要とされているのかわからない」という思いを何度も感じました。
勿論、サラリーマンだと必要とされている感情は芽生えないのかと言うと、そういうことはありません。
というのも、外回りのお仕事(コピー機の修理を20~27歳までしていました)をしている時には「佐藤くんからだから、買いたいと思う」と言って頂ける社長さんが多くいらっしゃいました。
この当時に、今でも鮮明に覚えている、とある事故について少しお話をさせて頂きます。
コピー機には原稿を乗せるガラスがありますよね?
コピー機のメンテナンスで最初にやることが、このガラスをアルコールと専用のウエス(布)を使ってクリーニングすることでした。
事故が起きたのは、ある会計事務所で定期的なメンテナンスをしている時。
当時はコピー機の修理エンジニアとして、5年くらいのキャリアがあったものですから、ガラスの掃除は手慣れたものです。
多分、当時でもすでに、5,000回は繰り返してきた作業ですから、事故が起こるとは思ってもいなかったのです。
しかし、その瞬間は突然やってきました。
「バンッ!」
こういう破裂音がして、ガラスが粉々になってしまったのです。
割れたのではなく、破裂した感じです。
当然、コピー機は使えなくなりました。
この時ほどパニックになったことはないほど焦りました。
でも、会計事務所長さんですとか、スタッフの方々は、わたしのことを気を使って頂いて「ケガはなかった? 大丈夫?」と声を掛けて頂いて、掃除機を貸して頂いて粉々になったガラスの片付けは、すぐに終わりました。
でも、まだ放心状態。
メンテナンスに来なければ使えたものを、壊してしまったのですから。
「どうしよう・・・」という言葉が頭の中で繰り返されていました。
そんなパニックで思考停止している最中に所長さんからこんな一言を頂きました。
「いいよ、新しいの買ってあげる。それまでは、他の事務所から借りるから大丈夫だよ」
(思い出したら泣けてきました。笑)
この時ほど、仕事をやっていた良かったなと思った瞬間はありません。
この事故ほどではありませんが、トラブルが起きたときこそ、普段からの信頼関係が大切だと悟ったイベントでした。
「自分だから、買ってもらえる」
この自己重要感を、まだ無意識ではありましたが、強く感じたイベント。
勿論、大手企業に勤めていたので、その企業の信頼があってこそのことではありますが、やはり自分だから買って頂けたという喜びはそれは大きいものでした。
目の前のお客さんが、笑顔でありがとうと言ってくれる瞬間。
この瞬間に出会うために、わたし達はビジネスを通して自分の持っている価値観ですとか、想いを世の中に届けていく必要があるのかもしれませんね。
あなたがもし、ビジネスを続けられないですとか、諦めたいという気持ちが芽生えたときには、是非、今日の内容を思い出してくださいね。
今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。