目次
マーケティングファネルとは?
マーケティングに関する基本知識としてマーケティングファネルという考え方について解説をしていきたいと思います。
商品・サービスを販売するには、はじめにマーケットで大きな対象を捕捉してから、段階に応じて必要な情報を提供することで、最終的に顧客になってもらう必要があります。
見込み顧客以前の潜在顧客から見込み顧客へ。
見込み顧客から、顧客へと絞り込むためのマーケティングの設計方法のひとつをマーケティングファネル(Marketing Funnel)と言います。
ファネルに集客し、潜在顧客の行動心理に応じてリードナーチャリング(見込み顧客の教育プロセス)を行い、どうやって顧客化していくかを常に考える必要があります。
ちなみにマーケティングファネルは、購買ファネル(Purchase Funnel)などと言うこともあります。
それでは最初にファネルという言葉について理解を深めて頂きましょう。
そもそもファネルとは?
マーケティング用語でファネルという言葉を度々耳にすると思います。
「ファネル」というのは下の写真のように右側にある円錐状の器が「漏斗(じょうご)」のことです。
小学生の時に理科の実験などで記憶にある方も多いのではないでしょうか?
漏斗(じょうご)は不純物を取り除き、純度の高い水を精製する装置のことです。
漏斗によって濾過(ろか)された不純物は、容器の大きな穴の入り口から小さい穴に向かうに連れて純度が増していきます。
漏斗というツールを使うことで純度の高い真水が出来上がります。
これをマーケティングに置き換えたものをマーケティングファネルといいます。
この漏斗の特殊な形を利用してマーケティングファネルは以下のような図に置き換えられます。
この図ではまず、
- 潜在顧客層(あなたのことをまだ知らない方々)
- 意識する(あなたの存在を知る)
- 見込み顧客層(あなたのこと、あなたの商品・サービスに興味・関心を持つ)
- 購入者層(顧客化、場合によっては濃いファンになる)
- 顧客層から売り上げが発生
この例では仮に潜在顧客層が10名いて、その中で最終的に4名の方が1万円の商品・サービスを購入されていることがわかると思います。(実際にはこの成約率はおかしいですが・笑)
先程の漏斗のように、マーケティングファネルの下に行けばいくほど純度の高い水(濃いファン)が精製されていくという仕組みです。
ファネルが逆三角形になっているのは、人数の変化を表しているからです。
実際には、あなたのに対して潜在顧客以前の方があなたを意識してから購入に至るまでには、多数の離脱者が発生します。
例えば、
- 今はあなたの商品サービスの購入の必要はない
- あなたのことに興味を持てなかった
- 金額が折り合わなかった
などといった様々な理由からです。
この離脱者をなるべく少なくするためのマーケティングの設計図のひとつとして考案されたのが今回ご紹介しているマーケティングファネルです。
ファネルの段階に応じた具体的な施策
マーケティングファネルは、あくまでひとつの概念なのでビジネスモデルによってファネル毎のコンテンツ施策は異なってきますが、ここではブログサイトからの情報発信を通して顧客化するまでの流れを図解してみます。
ファネルの上から簡単に説明します。
- 集客用コンテンツであるブログサイトへの訪問し潜在顧客化する段階
- 興味・関心・必要性教育コンテンツであるメールシーケンスへ登録する段階
- メールシーケンスを読み続ける濃い見込み顧客へ変化する段階
- メールシーケンス内でのオファーを通してあなたの商品・サービスを購入して頂く段階
大きくこの4プロセスがあります。
そして、ファネルの下に行けば行くほどあなたへの関心度(ファン度)は高くなり、また、人数も段階ごとに減っていきます。
ですから、ファネルの入り口である「集客」というのはある程度の数が必要であると共に、各ファネルごとに適切なコンテンツを出し分け、できるだけ多くのファンをマーケティングファネルの下層部まで導くことが大切になってきます。
ファネルの段階に応じたコンテンツ例
それでは次にファネル段階ごとの適切なコンテンツの一例を挙げてみたいと思います。
先程の例で挙げた画像の右側、各ファネルごとの施策を、さらに細分化して具体的なコンテンツまで落とし込んだ例を出してみます。
集客段階であれば、
- ブログサイトでの情報発信
- SNS(Facebook, Twitter, Instagram)での情報発信
- YouTubeなどでの動画配信
- Udemyなどの教育プラットフォームでのオンラインコース提供
などの施策が考えられます。
リスト獲得段階では、
- 無料プレゼント
- バナー
- オプトインページ
といった施策。
リスト育成段階では、
- 無料eBook(リスト獲得にも利用可能)
- メールシーケンス
- チャット
- 直接的なやりとり(zoomなどでのオンラインセッションなど)
といった施策。
成約段階では、
- ターゲットプロモーション
- 新商品企画
- 個人セッションなどの募集
ファン化の段階では、
- 特別なサポート
- 特別なオファー
といったパーソナライズ(個人へ特化した)サービスを考えていく必要があります。
あくまで一例ですが、今回のこの記事もひとつひとつのコンテンツには、それぞれ役割と意味があります。
サービス提供者(あなたやわたし)が「コンテンツはどの段階の誰に向けているものか?」ということを意識して、理解度に合わせて難易度やコンテンツ内容も考慮していくことにですから、はじめてマーケティングファネルが機能していきます。
ファネルの実装イメージ
ここまでは非常に抽象的なお話しが続いたので、実際にどのようなマーケティングツールを使って実装していけば良いかを図解してみましょう。
おすすめのファネルマッピングツールに関してはマーケティングファネル作成に使えるおすすめツール10選をお読みください。
今回は、海外のツールFunnel Flowsを利用しました。
マーケティングファネルに必要な視覚的なパーツが多数用意されている非常に優秀なツールです。
Change the conversation about marketing funnels.
Marketing funnels can be confusing. Funnel Flows makes it easy.
今回はリードキャプチャファネルというファネルモデルをサンプルにして、
- 潜在顧客
- 見込み顧客
- 教育シーケンス
- 成約
という流れと、その時に必要なパーツを図示しています。
ブログを入り口として見込み顧客へ転換するオプトインページを通して、登録者に限定のオファーを送ります。
同時に、マーケティングオートメーションツールなどのメールシーケンスの自動配信機能を利用して5通の教育シーケンスを流していきます。
これで、限定オファー(アップセル)で購入をされなかった方へも毎日の教育シーケンスを通して見込み顧客への興味・関心を高めてファン化していって商品の購入をスムーズにできるようにサポートをしてきます。しかも、自動的に。
ちなみに今回の教育シーケンスは。
- メールで何を得られるのか?
- フォローアップ
- あなたのストーリー
- お客様の声
- 緊急性を訴えたラストコール(最後の呼びかけ)
このようになっており、この過程を通してファネルを上部から下部に下っていけるように実際のシステムを組んでいきます。
最終的なマーケティングファネル
ここまでマーケティングファネルの概念と実際のシステムへ落とし込む前の実装イメージを通して、あなたのことを知らない潜在顧客から見込み顧客への転換。
そして商品を購入し、顧客化するまでの流れをご説明しました。
多くのビジネスは商品を買ってもらうまでを最重要視しています。
むしろ、商品を買って頂くことが最終目的となっている場合が多いように感じています。
しかし、ビジネスを永続的に運営するための良いビジネスとは長期的に売上があがり続けること。
当然、一時的な単発の売上よりも長期的な売上のほうが大事なことはご理解頂けるかと思います。
「一度商品・サービスを購入して頂いて終わり」ではビジネス全体を通して安定は図れません。
ですから、一度購入してくれた顧客がリピーターやファンになって頂くことで商品の推薦(口コミ)やネット上で拡散(インフルエンス)などを通して更に広がることで売上が拡大・安定していくビジネスを構築することがファネルモデルの最終目標と言えます。
そこで、最終的なファネルモデルの登場です。
上の逆三角形が購入ファネル(Purchase funnel)で下の正三角形がインフルエンスファネル(Influence funnel)と言います。
潜在顧客~ファン化して売り上げ拡大と安定を目指すことを目標としています。
これは、一度商品を買って頂いた顧客に対してのファネルを下に組み合わせたものです。
一般的に、お客様に満足度を高めてもらえるような施策を打ったり、手厚いサポートを行うことで更にファンになってもらう。
すると、上位の商品や関連サービスなども検討していただけるようになり(アップセルやクロスセルと言います)口コミで他者へと広まってゆくなどの効果が見込めます。
また右側の図の通り、ダブルファネルでは下に行けば行くほど売上金額が大きくなってゆくのが特徴です。
長期的に機能する永続的なファネルモデルを構築
ビジネスは新規集客と・既存顧客のリピートの二面を実現することで安定化が図れます。
しかし新規集客というのは、マーケティングファネル上一番負担がかかることはこれまで読んで頂いたあなたにもご理解を頂けているはずです。
より広い対象者層のいる場所へ狙いを定めて、あなたの商品やサービスを認知・興味・信頼・購入をして頂く必要がありますから。
ぼく自身もインターネット上でのオンラインプロモーションを何回か回しましたが、新規集客の労力はものすごいです。
実働で、丸々2ヶ月以上集客から信頼関係構築を通してやっと購入をして頂けるほどでした。
ですから、あなたの商品・サービスへのリピーター化をすることが非常に大切です。
あなた自身へのファン化が継続的に起きなければ、永遠に新規集客をし続けなければいけなくなります。
リピーターというのは一度購入して頂いている(すでにファン化が起きているファネル)わけですから、新規集客のように労力をかけ続ける必要はありません。
一度商品を購入してくださったお客様へのさらなるファン化・リピーター化・他者への推薦・拡散を実現する3つ要素を含めたダブルファネルの構築が最終的なファネルモデルのゴールです。
まとめると、マーケティングファネルにおける最大のポイントは一度商品を購入してくださったお客様が、他者にも薦めたくなるような良質なファネルモデル設計・構築することが大事です。
マーケティングファネルを実装する
ここまでの内容でマーケティングファネルの理解と、実際にどのようなパーツが必要なのかはある程度イメージして頂けたのではないかと思います。
では、実際にダブルファネルをどのようなパーツで実装するための流れをご説明していきます。
まずは再掲になりますが、以下の図を再度確認してください。
ここでは、潜在顧客層がファネルを通してあなたの商品を購入し、購入後に更に別の商品を購入して頂くための流れをご理解ください。
- 潜在顧客層(一番上の人型のアイコン)
- あなたのことを意識しはじめる
- あなたの情報発信コンテンツを通して興味・関心を持つ
- 購入する
- 教育シーケンスや商品・サービスへの満足度に応じてファン化する
- アップセル・クロスセル(より高単価の商品や別の商品を合わせて購入)
ここまでの流れをまずは覚えてくださいね。
では、実際に必要なパーツと購入までの流れを見てください。
- 潜在顧客層がFacebook広告・Google検索・ブログを通してあなたを知り、意識し始める
- オプトインページ(ランディングページ)で魅力的なオファーをする
- 同時に教育用のメールシーケンスが流れて見込み顧客から実際に顧客になる
- アップセルやダウンセル、及びサンキューページという注文完了ページで更に別の商品を購入する
- 商品・サービス(ここではオンラインコース)を閲覧し、価値を得る
このようなパーツを実装していきます。
22種類のマーケティングファネル
基本的に、潜在顧客から個人情報(通常は名前と電子メール)を収集し、メールなどのコミュニケーション手段を使ってフォローして、最終的には見込み顧客から顧客になっていくプロセスがマーケティングファネルの目的です。
例えば、ウェブセミナーのからのファネルや物理的な商品の流通経路まで、他にも様々な情報伝達の経路があります。
今回は22種類のマーケティングファネルをご紹介して、その後実際の実例を図解を交えて、いくつかのファネルモデルをご紹介したいと思います。
セールスレターファネル
BOURNCREATIVEのサイトから引用
オンライン教材などの比較的安価(数千円~数万円)な商品を購入する時に見かける縦に長い形式のシンプルな一枚ペラページだけで商品を販売するモデルです。
実は、これも立派なマーケティングファネルで、このファネルは、長い形式の販売レターを使用して商品やサービスを販売しています。
セールスレターファネルはマーケティングファネル実装ツールClick FunnelsのCEOラッセル・ブランソン(Russell Brunson)が「Star・Story・Solution」というドットコムシークレット(DotComSecrets)という書籍のセールスレターで使用しているスクリプトのためにその名前が付けられています。
セールスレターファネルは数千円~数万円程度の低単価商品を販売をするのに適しています。
スクイーズページファネル
BOURNCREATIVEのサイトから引用
スクイーズページは画像のようにスクロールも不要なほどシンプルな1ページのファネルです。
スクイーズページの目的は主にメールアドレスの取得です。
言葉は良くないと思いますが、スクイーズ(Squeeze)とは絞るという意味で、ページ訪問者に無料eBookなどをプレゼントする代わりに、メールアドレスなどの個人情報を取得します。
あまり多くの情報を与えることをせずにシンプルに目的だけを伝えるページ構成のため、他の気を散らすことはほとんどありません。
多くの場合、ページ上のロゴや複雑なフッターや余分なリンクはありません。
スクイーズページで最高のコンバージョン率(成約率のことでスクイーズページの成約はメールアドレスなどの個人情報取得が目的)を得る秘密は、興味をぐっと惹きつける見出しコピーを使用することです。
そして、魅力的なオファーを得たいがために、訪問者(通常は潜在顧客)はメールアドレスを登録します。
興味性が強いほど、あなたの見込み顧客リストを得る可能性が高いことは言うまでもないですね。
このページで登録頂いた方に、メールや動画配信などを通して信頼関係を構築し、商品・サービスの販売をゆっくりとしていくことが好ましいと考えています。
メンバーシップファネル
メンバーシップファネルは、メンバーシップサイトや有料ニュースレターなどを販売するためのファネルです。
メンバーシップサイト(ウェブセミナーやセールスレターなど)を販売する方法はいくつかありますが、このテンプレートではビデオセールスレター(VSL)を使用します。
最初のページでは、無料のビデオコースへ登録し、その後低価格の商品を購入します。
購入後のサンキューページには、メンバーエリアにアカウントを作成するリンクがあります。
ユーザーは独自のユーザー名とパスワードを作成し、特定の商品にしたがってコンテンツを視聴します。
サーベイファネル
訪問者(潜在顧客)がどのようなターゲット層なのかをアンケートなどで見極めて、興味分野に応じて右のファネルに送ります。
サーベイファネルの目的は主に2つ。
- 訪問者(潜在顧客)があなたの用意した質問に答えて頂くことによって、潜在ニーズを探れる
- 訪問者が誰であるかを把握できるようにできる
結果的に、訪問者の属性に応じて、異なるセールスメッセージを用意できます。
ですから、調査段階では、
- あなたは男性か女性ですか?
- ビジネスはやっていますか?
- ビジネスのタイプを教えてください
というような、択一式で答えられる質問をして、例えば「男性でビジネスをやっている」ということであれば、起業家のためのビジネス構築3ステップガイドというような興味付けを元に、ファネルへの誘導ができるわけです。
このように、ファネルに入る前に属性をある程度絞り込んで属性に応じて適切なオファーをかけることができるので成約率が高まる可能性が上がるわけです。
ビデオセールスレターファネル
リバーススクイーズファネル
2ステップトリップワイヤーファネル
ライブデモファネル
インビジブルファネル
リードマネージメントファネル
ヒーローファネル
オートウェビナーファネル
ホームページファネル
ウェビナーファネル
アスクキャンペーンファネル
キャンセレーションファネル
アプリケーションファネル
プロダクトローンチファネル
デイリーディール(グルーポン)ファネル
ストアフロントファネル
ブリッジファネル
サミットファネル
図解で学ぶマーケティングファネル
3ステップトリップワイヤーファネル
集客メディアを通して、無料オファー用のランディングページから見込み顧客へ転換し、興味のある方へアップセルという形で限定オファーをかけていき、併せてメールシーケンスを利用して教育し商品の購入を繰り返して頂くモデルです。
マーケティングファネルの最も基本的な形なので、まずはこちらでご理解をしてください。
なお、このファネルモデルをteachableとConvertKitを使って実際に動くものを作ったので別記事でご紹介します。
アドバンスドトリップワイヤーファネル
集客メディアを通して、無料オファー用のランディングページから見込み顧客へ転換し、興味のある方へアップセルという形で限定オファーをかけていき、併せてメールシーケンスを利用して教育し商品の購入を繰り返して頂くモデルです。
大きく、
- 集客メディア(Facebook広告・投稿、ブログ・Google検索・YouTube動画など)
- ランディングページ
- サンキューページ&フロントエンド商品販売
- 教育用メールシーケンスを自動送信
- ミドルエンド商品セールスページ
- 教育用メールシーケンスを自動送信
- バックエンド商品セールスページ
- 教育用メールシーケンスを自動送信
- 継続会員制プログラムなど(コンサルティング契約、オンラインコミュニティ など)
というセールスの流れを実装していきます。
ウェビナーファネル
ウェビナー(Webinar)は「ウェブ(Web)」と「セミナー(Seminar)」を合わせた言葉で、その名のとおり動画を使ったセミナーをインターネット上で配信をします。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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ウェビナー(Webinar)は、ウェブ(Web)とセミナー(Seminar)を組み合わせた造語であり、Webセミナーやオンラインセミナーとも呼ばれる。インターネット上で行なわれるセミナーそのもの、もしくはインターネット上でのセミナーを実施するためのツールを指す。Web会議システムが比較的少人数での議論を主用途とするのに対し、ウェビナーは数十〜数百人規模の参加者との対話型セミナーを、Web会議システムに比べて低コストで実現することを主用途とする。また、多人数向けの情報伝達ツール領域において、1方向だけの情報伝達であるウェブキャスト(Webcast)と対照し、ウェビナーは、実施者と参加者間の2方向で対話できる点が特徴である。特定の日時に開催されリアルタイムでやり取りが行われる場合、ウェビナーの過程を録画した動画が公開される場合などがある。
ウェビナーのファネルモデルは以下のような手順で実施されます。
- 集客メディア(Facebook広告・投稿、ブログ・Google検索・YouTube動画など)
- 予告配信
- サンキューページ
- 確認メール
- リマインドメール
- ウェビナー配信
- 商品オファー
- リプレイお知らせメール
- リプレイ
- オーダーフォーム
- サンキューページ
プロダクトローンチファネル
ローンチファネルとはプロダクトローンチというマーケティング手法のファネルモデルです。
元々は、アメリカのジェフ・ウォーカーという方にによって考えられたマーケティング手法です。
ジェフ・ウォーカーのフォーミュラ(公式)では、無料で動画などを提供しながら、ハウスリスト(自社リスト)や、アフィリエイターなどに協力してもらい見込み顧客リストを集めます。
そして、見込み顧客に対して2週間ほど継続して、価値提供コンテンツと言う、この人の商品なら買ってもいいと思ってもらえるような内容のコンテンツを配信していきます。
そして価値提供コンテンツで視聴者とのコミュニケーションを取りながら必要な商品を見極めていきます。
加えて、見込み顧客に対して購入してもらうためのメールも送信します。
大切なことは、見込み顧客とのコミュニケーションを深めニーズを探り、ニーズに合った価値の高い商品を提供するための手法です。
ローンチのファネルモデルは以下のような手順で実施されます。
- 集客メディア(Facebook広告・投稿、ブログ・Google検索・YouTube動画など)
- ランディングページから登録
- 確認メールが届く
- フォローアップメールが届く
- 動画1~4話用の視聴お知らせメールが届く
- 動画1~4話を視聴する
- 4話目でメイン商品のオファーが届く
- オーダーフォームから注文
- 更に高額な商品を購入(アップセル)
- メイン商品を買わなかった方向けに低コストな商品をオファーする(ダウンセル)
- フォローメールが届く
- サンキューページ
マーケティングファネル実装に必要なツール例
マーケティングファネルの最終目標は、潜在顧客を顧客(購入者)に変えることです。
潜在顧客に対して、以下のような行動を取って頂けるように誘導をしていきます。
- メールリストへの登録
- eBookのダウンロード
- オンラインコースの購入
- デジタルプロダクトの購入
- ソフトウェアサービスのダウンロード
これを実現するため、マーケティングファネルに必要なリソースは、
- ランディングページ
- オプトインフォーム
- サンキューページ
- アップセルオファーページ
- チェックアウト(決済)ページ
などの階層構造で構成されています。
例えば、これらのマーケティングファネルを作り上げるツールをソフトウェア開発者に依頼をしたとしましょう。
ぼく自身が一部上場企業でシステム開発に携わっていたものですから良くわかりますが、システム開発はどれだけ安く見積もっても200~300万円。
今回ご紹介しているようなファネルモデルを完全に実現するとなると、多分1,000万円以上はかかるでしょう。
しかしご安心を。
海外には非常に低コストで高機能なツールが無数に存在しています。
専用のマーケティングファネルツールを使用すると、1か月に3,000円~15,000円以下のコストでファネル全体を自分で構築することができます。
ほんのわずかなコストで大きな成果(顧客数の増加や売り上げの増加)を実現できるツールをまずは知ってください。
確実に世界観が変わっていきますから。
今回は、自分でオンラインビジネスを立ち上げるために使用できる8つのマーケティングファネル実装ツールを紹介します。
Instapage
Instapage概要
はじめてマーケティングファネルを実装する方であればシンプルなツールの利用をおすすめします。
というのも、例えば完全なマーケティングオートメーションツールで有名な5つのプロダクトがあります。
- ActiveCampaign
- Infusionsoft
- Ontraport
- Marketo
- Hubspot
これらを使いこなすには膨大な時間がかかります。
また、基本的にBtoB(企業対企業)でのマーケティング施策を支援するような大規模なソフトウェアになっているため、コストの面からも機能面からも、いきなりこのようなツールの利用はおすすめできません。
ですから、まずはシンプルにユーザーとの最初の接点となるランディングページの作成を中心としたツールがおすすめです。
まず最初にご紹介するのがInstapageです。
Instapageは使いやすいマーケティングファネル実装ツールです。
美しいランディングページを作成して見込み顧客を獲得し、商品やサービスを販売することができます。
他のマーケティングファネル実装ツールとの違いは、データ分析の優先順位付け。
コンバージョン(契約)率を最大化するためのA/Bスプリットテストを使用できる豊富な情報を提供することです。
しかし、先程お伝えしたように、注意すべき点は完全なマーケティングオートメーションツールではありません。
教育シーケンスに必要な電子メールの自動送信・決済・CRM(顧客管理)などは他のサービスを組み合わせて最終的なファネルを実装する必要があります。
しかしながら、あなたのマーケティングファネルの最初の入り口となるページを構築するためにInstapageを選択することは有用です。
Instapageをもっと知りたい方は、こちらの記事を読んでくださいね。
Instapageの特徴
Instapageの注目すべき機能は次のとおりです。
- 200以上のすぐに使用できるランディングページテンプレート
Instapageには200以上の美しいランディングページテンプレートがあり、すぐに使用してニーズやニーズに合わせてカスタマイズできます - ユニークなWebサイトビルダーを作成する
- ランディングページをゼロから作成する
Instapageの柔軟なドラッグ&ドロップビルダーを使用して、独自のランディングページを作成できます。アイコン・ボタン・テキストなどの要素を必要な場所に配置することで、ページを最初から作成することができます。専門的な知識を持っている方であれば、HTML・CSS・JavaScriptでコードを直接記述することも可能です - ウィジェットとフォームビルダ
ランディングページにCTA(Call to action)ボタンやビデオプレーヤーにマルチステップフォームなどを直接追加して、どこにでも配置することができます。 - 強力な分析ツール
A/Bテストを行うために複数のランディングページを作成できます。他にもヒートマップやピクセルトラッキングなどの豊富な分析ツールを使用して、ページパフォーマンスを分析できます。 - 他のマーケティングツールとの統合
Instapageは人気のあるメールマーケティング・自動化・分析ソフトウェアと連携して、より効果的なマーケティングファネルも作成可能です。
Leadpages
Leadpages概要
Leadpagesは美しいマーケティングファネルを作成できるランディングページ作成ツールです。
InstapageのようにLeadpagesにはテンプレートやドラッグ&ドロップビルダー、ウィジェットが付属しています。
また、LeadpagesにはInstapageを上回る機能があります。
Leadpagesの特徴
- ドラッグ&ドロップのランディングページとポップアップページビルダー
Leadpagesのドラッグ&ドロップビルダーを使用すると、ランディングページとポップアップボックス(Instapageにはない)を作成できます。しかし、Instapageのフリーフォームビルダーとは異なり、Leadpagesではグリッドベース(枠付き)のシステムを使ってランディングページを作成することしかできません。グリッド不要でフリーフォーマットで利用したいならばInstagageのほうが良いかもしれません。 - 無料のランディングページとポップアップフォームテンプレート
Leadpagesでは、ランディングページを作成するためのさまざまなテンプレートを用意しています。テンプレートの数はInstapageよりも少ないですが、必要なあらゆる種類のランディングページを作成するのに十分です。しかし、LeadpagesをInstapageよりも優れているのは、opt-inフォーム用のテンプレートもあるからです。 - 高度なウィジェット
標準ウィジェットに加えて、リードページにはコメント・プログレスバー・ベストウィジェットなどの、より高度なウィジェットがあります。 - チェックアウトモジュール
チェックアウトモジュールを使用すると、適切な支払いシステムを設置して、サードパーティのプラグインに頼らなくてもリンク先ページから支払いを受けることができます。 - Facebook Ads Creator
有料のトラフィックをFacebook経由でリンク先ページに誘導するチャンスです。 そうであればLeadpagesでは、あなたのランディングページに基づいて即座にFacebook広告を作成することができます。 - A/Bテスト、分析、統合
Leadpagesには、ランディングページとA/Bテストのパフォーマンスをトラッキングするための優れた分析機能があります。 さらに、メールマーケティングツール・分析ツール・CRMに接続して、より強固なマーケティングファネルを構築することもできます。
Wishpond
Wishpond概要
ここからより包括的なソフトウェアに移行して、マーケティングファネルの管理を強化しましょう。
最初はウィッシュボンドです。
美しいランディングページに加えて、ウィッシュドロップは、ソーシャルコンテストの実施、電子メール自動応答キャンペーンの作成、マーケティングファネル全体の自動化を可能にします。
wishpondの特徴
- ビンディングページ・コンテスト・ポップアップ、電子メールの作成者
Wishpondを使用すると、ランディングページやポップアップボックスに加えて、コンテスト、オンラインフォーム、紹介キャンペーンを構築することができます。 - 自動メール配信キャンペーンの作成
Wishpondを使用すると、完全に自動化されたメールマーケティングキャンペーンを作成、構築、実行することができます。リードを異なるセグメントに分類し、ドリップキャンペーンを作成し、異なるセグメントが異なる電子メールを取得できるようにアクションを設定することができます。 - リード管理
ウィッシュドロップを使用すると、リードから情報を収集して、マーケティングファネルでアクティビティを表示できます。さらに、アクティビティに基づいてリードを分割し、自動的にフォローアップメッセージを送信することができます。
結論として、Wishpondを使用すると、ランディングページを構築するだけでなく、メールマーケティング・マーケティングオートメーション、およびリード管理ツールを使用してマーケティングファネルを自動化することもできます。
十分でない場合は、サードパーティのマーケティングツールと統合することも可能です。
Thrive Themes
Thriveテーマ概要
予算に達していて、想像を絶するあらゆる種類のマーケティングファネルを構築するために使用できる完全に堅牢なマーケティングファネルツールが必要な場合は、確実にテーマのメンバーシップを選択する必要があります。
盛んなテーマには、あらゆる種類のマーケティングファネルを可能な限り構築するために使用できる非常に強力なプラグインがあります。
Thriveテーマの特徴
あなたのThrive Themesメンバーシップで得られる注目すべき機能は次のとおりです。
- Thrive Architect
Thrive Architectは使いやすいランディングページとウェブサイトビルダーです。 1行のコードを書くことなく、あらゆる種類のリンク先ページやウェブサイトを作成できます。 200以上のテンプレートを用意しているので、簡単に始めることができます。 - Threat Optimize
マーケティングファネルツールのほとんどは、A/Bテストを受けるためにプレミアム価格を支払う必要があります。しかし、Thriveを使用すると、基本的な計画でもランディングページとマーケティングファネルをA/Bテストすることができます。 - Lead Leads
ランディングページに加えて、あらかじめ作成されたテンプレートを使用するか、ドラッグ&ドロップビルダーを使用してフォームとメールをオプトインすることができます。
WordPressを使用すると、ヘッドラインアナライザー・クイズビルダー・コメントプラグイン・コースビルダーなどの多くの無料テーマやプラグインにアクセスできます。
機能豊富なマーケティングファネルツールを使用してマーケティングファネルを構築したい場合は、Thrive Themesのメンバーシップが必要なすべてのツールを提供します。
コスト的にも月に$19で非常にコストパフォーマンスが良いです。
MailChimp
MailChimp概要
MailChimpは市場でも有数のマーケティング自動化プラットホームです。
プロレベルのテンプレート、簡単にカスタマイズできるサービス、またはたくさんの機能が欲しいという人はMailChimpを試してみるべきです。
登録フォームやニュースレターは注目を引きブランドイメージを反映し、簡単にモバイルまたはデスクトップ端末に最適化してフォーマットできます。MailChimpは毎日10億通のメールを送っており、小規模会社が成長できるような商品や技術を開発しています。
MailChimpの特徴
ConvertKit
ConvertKit概要
ConvertKitは、ぼくたちのようなオンラインコンテンツを作成して共有するプロのコース作成者のためのサービスです。
例えばYouTuber・Podcaster・ブロガーや、その他の個人起業家のニーズに合わせて設計されたクラウドベースのメールマーケティング自動化、及びリードジェネレーションのためのソリューションです。
このプラットフォームはドラッグ&ドロップ方式のメールシーケンス、ワークフロー自動化ルール、ランディングページテンプレート、カスタムオプトインフォームなどを使用して、電子メールの購読者リストを増やし、メールマーケティングを自動化するのに役立ちます。
ConvertKitを使用すると、簡単にオプトインフォームを作成してウェブサイトに埋め込むことができます。
フォームは、サイドバー、ポストの端など、追加された場所に自動的に調整されます。
フォームを無制限に作成して、提供するインセンティブを登録できます。
さらに、特定の投稿に対して特定のオプトインフォームを設定し、各投稿の特定の行動を促すフレーズを追加することもできます。
このプラットフォームには3つのランディングページテンプレートが用意されており、テキスト、テクスチャ、パターン、およびカラーを簡単にカスタマイズすることができます。その他の変更については、カスタムCSSを追加できます。
ConvertKitの特徴
- 外部サービスとの連携
- ブロードキャスト(一斉送信)メールの送信
- 開封率の追跡
- クリック率の追跡
- カスタマイズ可能なランディングページビルダー
- ドラッグ&ドロップ可能な視覚的で分かり易いユーザーインターフェイス
- ドリップメールマーケティング
- メールスケジューリング
- メールシーケンス(日本ではステップメールと言われますが、海外はシーケンスとオートメーションという厳格な分け方があります)
- ランディングページテンプレート
- 投稿後のオプトインフォーム
- タグを基本とした購読者管理システム(大きく、リストベース、購読者ベースという分け方があります)
- マージタグを利用してメールコンテンツの内容を購読者層毎に変更可能
- 簡単、かつ効果的なヴィジュアルオートメーションビルダー
- オートメーションルールビルあー
- 複数のオプトイン(申し込み)フォームを作成可能
ConvertKitの使い方については、こちらの記事をご覧ください。
Campaign Monitor
Campaign Monitor概要
Campaign Monitorの特徴
Teachable
Teachable概要
オンラインスクールを運営するための一連の機能が整っているオンラインスクール構築システムです。
日本ではまだ認知度が低いudemy(ユーデミー)というサービスをご存知でしょうか?
udemyでは、個人が自分のスキル・知識・経験などをオンラインコースにして販売することができるサービスです。
日本ではベネッセコーポレーションが運営をしております。
udemyは様々な方が講師登録をしており、強い集客力の代わりに販売手数料やライバル講師の存在など、それなりのメリットとデメリットがあります。
teachableは自前でudemyのようなオンラインコースを販売できるサイトを所有するためのシステムと言えます。
しかも、メールマーケティングツール(例:ConvertKit, MailChimp, ActiveCampaign, Drip)や、期限管理システム(deadline funnel)といったマーケティングツールとの連携も非常に簡単です。
是非、teachableを使いこなしてあなたのスキル・知識・経験をオンラインコースで提供して自動的な収入源を手に入れてくださいね。
Teachableの特徴
teachableの使い方についての詳細は別記事でご覧ください。