ビジネスを効率化・仕組化・自動化する専門家の佐藤裕介です。
「わたしはこの世の中に必要とされていないんじゃないかな・・・」
そんなことを思いながら、早14年経過した頃のお話しを少し。
当時は顧客が全くいない状況で、退職金や自宅の売却金がたったの1年で半分くらいになって焦っていました。
実は、独立起業を志したのは結構早くて、今から23年前の22歳の時です。
当時は、大手企業へ勤めて3年が経過した頃で、仕事も張り合いがなく、当時は未だうっすらとですが「一国一城の主になってやる!」という密かな野望を胸に秘めていました。
そして、今思うと安易な考えですが、当時仲良くしていた1年上の先輩と、オーナードライバー(赤帽ですとか軽急便という会社)で持ち込みの運転手になろうか」という相談をしていたのですが、両親に相談をしたところ猛反対。
その時は独立起業への強い思いもなかったことも手伝って、あっさりと諦めることになりました。
その後、先輩は転職をしてしまい、当時さぼってばかりの有害社員だったので「このまま何も残さないで辞めるのは許せない」という思いがふつふつと湧いてきて、当時の職種で一旗揚げてやろうと思って猛勉強を開始。
25歳に結婚をする流れになったことも手伝って、仕事に没頭し、お昼休みも技術の勉強に明け暮れて、たったの3年ほどで当時の技術集団のトップレベルまで上り詰めたんです。
しかし、技術を極めたときに、また、独立起業の意識が舞い戻ってきました。その時28歳。
当時はまだインターネットもそこまで有名ではなくGoogleを知っている人が少ないような状況で、これまた甘い考えですが、インターネットのエンジニアになって、ネットが使えれば独立起業を果たせるという壮大な勘違いの元、企業内で異動し、当時15時間は平均で働くほどの過酷な状況の中でも、夢を果たせる確信を元に、頑張っていたのです。
しかし、過労が高じて緊急入院をすることになってしまい、1週間の病床で「何がしたかったんだろうか・・・」と、その時は気付かなかったのですが、その入院が人生の転機でした。
「会社のために人生を捧げるのは違う。やはり、自分の理想の人生を生きよう」という強い意志の元、成功哲学や、起業、ビジネス、マーケティング、セールスなどの専門書を読み漁り、ビジネスや起業に関するセミナーへも相当通いました。会社を18時にでて19時スタートのビジネスセミナーに行くこともしょっちゅうで、酷いときには週に4日もビジネスセミナーへ通ったほど。
しかし、成功に関する書籍をいくら読んでも、起業に関するセミナー(低額・高額・超高額含めて)に何ヶ所通っても見つからなかったビジネスで一番大切な理想の顧客の見つけ方を知ることができず、冒頭のように起業を志して14年も経過してしまったのです。
「理想の顧客はどこにいるのだろうか・・・?」
そのようなもどかしさを抱えながら、2017年に、わたしの理想の顧客と出会う大きなきっかけを掴むことになりました。
この答えがいつまでも見つからなかった理由は、起業活動の内容にありました。
では、具体的に何をしていたのか?
今思い出すと、その活動だけでは理想の顧客が決まらなかった大きな原因ということが良くわかっていますが、当時はそれがわからないでいました。
起業活動をしていたのに理想の顧客が見つからなかった原因は、ずばりインプットばかりしていたからです。
インプットとは、勉強のことです。
ビジネスに関する勉強。例えば、ビジネスを進める上で一番大切な商品コンテンツのつくり方ですとか、その商品の販売方法。商品を必要としている理想の顧客の見つけ方。リサーチと言い換えても良いです。
このインプットばかりでは、実際に顧客との接点を見つけることができませんよね?
なので、大切なことはアウトプットです。
アウトプットと一口に言っても色々とありますが、例えばブログやメルマガで日々情報発信を続けたり、セミナーを開催して顧客に商品を提供してみたり。
こうやって世の中にアウトプットをするうちに、顧客との接点が生まれてきて、そのうち自分のことを本当に必要と感じて頂ける方に出会えると言うわけですよね。
さて、やっと前回お伝えした内容と繋がってくるのですが、わたしの場合は、ある女性起業家の方とビジネスパートナーを組んで、相手の方の商品を世の中に広めるプロモーション(宣伝)活動を通して、女性起業家、ないし、これからビジネスをはじめようと考えている女性の方に最も必要とされていることがわかりました。
会社員時代からシステムエンジニアをずっとやっていたのものですから、女性が苦手とされるIT操作やスケジュール管理や情報の整理などが得意ですし、過去に100名以上の方の相談に乗っていたんですね。(ビジネス活動ではなく、単なる相談に乗っていただけですが)
起業の勉強をしているうちは、この視点(女性起業家のサポート)は全く得ることができずにいたんです。
過去の自分の経験を元に、例えば
- パニック障害の薬物依存から克服したい方
- 30代後半の男性サラリーマンで都会での窮屈な暮らしから田舎で自由にビジネス活動をしたい方
といったような方を理想の顧客(ペルソナとかアバターと言います)としていたんです。
しかし、実際にそのような方から相談を受けることは皆無・・・
そもそも相談を受ける機会が過去になかったような顧客を設定しても、それは中々ビジネスとして実を結ばないことが身に染みてわかった経験でした。(まあ、これだけでもビジネスの勉強を13年以上続けてきた意味はありますけどね)
ですので、もしあなたが理想の顧客がわからなかったり、違和感を感じ続けているようでしたら、次の質問をご自身にしてみてくださいね。
- 過去にどのような方からどのような相談を受けましたか?
- その相談の結果、相手の方は、どのような満足感を得ましたか?
このあたりがはっきりしてくると、過去のあなたの経験がダイレクトに生かせるようになっていきます。